アッラーの諸啓典への信仰がもたらす諸利益

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アッラーが私たちに伝えた諸々の啓典を信じることには、以下のような利益があります:

[1] アッラーのそのしもべに対する愛と慈悲の実感。かれがこれらの啓典を下したのは、全てそのしもべをかれのご満悦へと続く道へと導くためであったに他なりません。かれは人類を混乱と、悪魔の邪悪な策略から守ったのです。  

[2] アッラーの偉大な英知の実感。かれは特定の民に、その時代と彼らの状況に沿った法を定められました。

[3] 真の信仰者とそうでない者との判別。自らに下された啓典を信じる者は、他の啓典も信じなければなりません。

[4] 信仰者の善行の増加。ある啓典を信じていた者は、その後に到来した啓典を信じることで倍の報奨を得ることになります。至高のアッラーはこう仰いました:

-われら(アッラーのこと)がそれ以前に啓典を授けた者たちは、それを信じよう。それ(クルアーン)が朗誦されれば、彼らはこう言うのだ:「私たちはこれを信じました。これこそはわれらが主からの真理です。私たちはこれ以前からムスリム(アッラーの教えを受け入れて従った者)でした。」彼らは彼らが辛抱したことによって、倍の報奨を与えられよう。彼らは悪行を善行でもって返し、われらが恵んだ物から施すのだ。,(クルアーン28:52-54)

  1. 諸使徒への信仰

アッラーが被造物に対し遣わした使徒たちが、人類の中で最も優れた者であるということは、ムスリムにとっての基本的信仰です。使徒たちは人々がアッラーを崇拝し、かれに従い、彼の宗教と唯一性を確立するための特定の法規定を携えて遣わされました。至高のアッラーはこう仰っています:

-あなた以前にわれら(アッラーのこと)が遣わした使徒の内で、「われ(アッラーのこと)の他に神はない。だからわれを崇拝するのだ。」という啓示を与えなかった者はいなかったのである。,(クルアーン21:25)

アッラーはその使徒たちに、人々に対してメッセージを伝達するよう命じ、彼らがその後アッラーに対して何の弁解も出来ないようにしました。

また使徒たちは、彼らと彼らが携えて来たものを信仰する者に約束されたアッラーのご満悦と天国の福音を伝えると同時に、それらを拒む者たちに約束されたアッラーのお怒りと懲罰を警告するために遣わされました。

-われら(アッラーのこと)は使徒を、警告者かつ福音をもたらす者として遣わす。ゆえに信仰して(自らとその行いを)正す者には恐れも悲しみもないであろう。一方われらのみしるしを虚偽とする者は、彼らが働いていた不義ゆえに懲罰を受けるであろう。,(クルアーン6:48-49)

歴史上遣わされた使徒と預言者は数多く、その正確な数はアッラー以外誰も知りません。至高のアッラーはこう仰いました:

-そしてわれら(アッラーのこと)はあなた以前にも使徒たちを遣わした。彼らの内のある者はあなたに語って聞かせたが、ある者は語って聞かせなかった。,(クルアーン40:78)

しかしムスリムは彼ら全員を信じなければならず、また彼らが超自然的存在などではなく人間であったことを信じます。 至高のアッラーはこう仰いました:

-そしてわれら(アッラーのこと)があなた以前に、人間の男性以外の者に啓示を与えることはなかった。もし(そのことを)知らなければ、訓戒の民(ユダヤ教徒とキリスト教徒)に訊ねてみよ。またわれら(アッラーのこと)は彼ら(使徒と預言者)を、食事も摂らないような肉体にはしなかったし、不死者ともしなかった。,(クルアーン21:7-8)

ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)について、至高のアッラーはこう仰います:

-(ムハンマドよ、こう言うのだ)「私は、あなた方が崇拝すべきものはただ一つの神性であるという啓示を授かっただけの、あなた方同様の一人の男に過ぎない。ゆえに自らの主との面会を望む者はよき行いをし、その主に対するイバーダ(崇拝行為)においてシルク[1]を犯してはいけない。」,(クルアーン18:110)

またアッラーはイエスに関して、こう仰っています:

-マリヤの子イエスは、それ以前にも数々の使徒が過ぎ去ったところの、一人の使徒に過ぎない。そしてその母親は(姦淫など犯してはいない)正直者である。彼らは(人間であるがゆえに)食事を摂っていたのだ。見よ、われら(アッラーのこと)が彼らに対して、いかにみしるしを明らかにするかを。そして見よ、彼らが(真理から反れて)どこに背き去ってしまうかを。,(クルアーン5:75)

使徒や預言者たちは、アッラーに相似するいかなる性質も有してはいません。彼らは、彼ら自身では害益をもたらす力を持ち合わせてはいないのです。また彼らには宇宙の諸事を自由にしたり、望むがままのことを行う力も備わってはいません。彼らはアッラーのみが権能を有するところにおいて、無力なのです。至高のアッラーはこう仰いました:

-言え(ムハンマドよ)、「私はアッラーのご意思に叶うこと以外、自らに(何かを)害(する権威)も益(する権威)も持ち合わせてはいない。もし私が不可知の領域を関知していたら、よいことばかりを集め、災難は回避することが出来ただろう。」,(クルアーン7:188)

一方で彼らは、アッラーからのメッセージを伝達することにおいてはいかなる不備もなく、またその信託を完全に遂行します。彼らは被造物の内で最も知識が豊富で、また最も敬虔な存在なのです。アッラーは彼らを、嘘やインチキから無縁な存在としました。至高のアッラーはこう仰っています:

-そして使徒はアッラーのお許しなくして、みしるしをもたらすことはならなかったのだ・・・,(クルアーン13:38)

また彼らの内のある者は信じるが、別の者は信じない、といった考えはイスラームにおいて不信仰に陥ることを意味します。このような状態に陥った者は、ムスリムとは見なされません。至高のアッラーはこう仰いました:

-アッラーとその使徒たちを信じず、アッラーと彼らの間を分け隔てようとする者たち。そして「私たちは(使徒たちの)これこれの者たちは信じるが、他の者たちは信じない。」などと言って、その(信仰と不信仰)間に道を見出そうとする者たち。彼らこそは真に不信仰者である。そしてわれら(アッラーのこと)は不信仰者たちに対し、屈辱の懲罰を用意しておいたのだ。,(クルアーン4:150-151)

尚クルアーンの中では、二十五人の使徒や預言者が言及されています。至高のアッラーはこう仰いました:

-そしてそれらはわれら(アッラーのこと)が、アブラハムに対しその民に向けて授けた明証である。われらは望む者の地位を上げるのだ。実にあなたの主は英知に溢れ、全てを知り尽くされたお方である。そしてわれらは彼にイサクとヤコブを授け、両者を導いた。またそれ以前にノアも導いた。そしてその子孫であるダヴィデ、ソロモン、ヨブ、ヨセフ、モーゼ、アーロンも(また導いた)。われらはこのように知識に秀で、行いの正しい者に報いを与えるのだ。またザカリヤ、ヨハネ、イエス、イリヤース(も導いた)。(彼らは)全て正しい者たちであった。そしてイシュマエル、アル=ヤサア、ヨナ、ロト(も導いた)。われらは彼ら全員を、全世界において卓越した者たちとした。,(クルアーン6:83-86)

アッラーはアダムについて、こう仰っています:

-実にアッラーはアダムとノア、アブラハムの一族とイムラーンの一族を全世界の中から選り抜かれた。,(クルアーン3:33)

またフードに関しては、こう仰っています:

-そしてアード(の民)にはその同胞であるフードを(遣わした)。彼は言った:「民よ、アッラーを崇拝するのだ。あなた方にはかれを差し置いて、崇拝すべきものはない。実にあなた方は捏造者である。」,(クルアーン11:50)

またサーリフはこう言及されています:

-そしてサムード(の民)にはその同胞であるサーリフを(遣わした)。彼は言った:「民よ、アッラーを崇拝するのだ。あなた方にはかれを差し置いて、崇拝すべきものはない。かれはあなた方を大地から創り、そしてあなた方をそこを開発する居住者とした。かれにお赦しを乞い、悔悟するのだ。実に私の主は(その知識をもって)近くにおられ、(祈りを)聞き届けられるお方である。」,(クルアーン11:61)

またシュアイブについては、こう仰っています:

-そしてそしてマドゥヤン(の民)には、その同胞シュアイブを(遣わした)。彼は言った:「民よ、アッラーを崇拝するのだ。あなた方にはかれを差し置いて、崇拝すべきものはない。そして(自分の利益のために、偽って)度量や秤を減じてはならない。実に私はあなた方の繁栄を目にするが、あなた方に全てを包囲する日(審判の日)の懲罰(が降りかかるの)を恐れるのだ。」,(クルアーン11:84)

またエノックも言及されています:

-そしてイシュマエルとエノックとエゼキエル。皆忍耐強い者たちであった。,(クルアーン21:85)

そして預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)こそは最後の使徒であり、彼以後には最後の日が到来するまでいかなる使徒も預言者も出現しません。至高のアッラーはこう仰いました:

 -ムハンマドは(彼が授かった本当の彼の子でもない)あなた方の内の誰の父親でもない。しかしアッラーの使徒であり、最後の預言者なのだ。,(クルアーン33:40)

ムスリムは、預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)がもたらした宗教が、それ以前の宗教を撤回するものであるということを信じます。そしてイスラームこそが従うべき真実かつ完璧な最後の宗教であり、最後の日が到来するまでそうあり続けるということを。

またアッラーはある使徒たちを、「ウルル=アズム(敢然たる者たち)」と名付けています。彼らはメッセージの伝達において最も敢然かつ、忍耐強い者たちでした。彼らはノア、アブラハム、モーゼ、イエス、ムハンマドの五人です。彼ら全員にアッラーからの称揚と、ご加護がありますよう。至高のアッラーはこう仰いました:

-そしてわれら(アッラーのこと)が預言者たちと、そしてあなたと、ノアと、アブラハムと、モーゼと、マリヤの子イエスと契約を結んだ時(のことを思い出せ)。われらは彼らと固い契約を交わしたのだ。,(クルアーン33:7)



[1] 「シルク」とは、アッラーのみが有する権利や性質において、アッラー以外の何かを共有させる信仰や行為のことを指します。

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