真の宗教(4/8):偽宗教の教え


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世界には数多くの宗教、宗派、カルト、哲学、団 体があり、それらはすべて正しい道、または神への唯一の道であると主張します。いかにして、私たちはそれらのどれが正しいのか、あるいはそれらがすべて正 しいのかどうかを知ることが出来るのでしょうか? その答えを知ることの出来る方法の一つは、真理を主張する各宗派の表層的な相違を除去し、それらの呼び かける崇拝の主要な目的を直接的、または間接的に特定することです。偽宗教のすべてには、神に関する一つの基本的概念について共通点があります。それは、 人間はみな神であること、またはある特定の人間が神であること、または大自然が神であること、または神は人間による想像の産物であるとされていることで す。


それゆえ、偽宗教による基本的な教 えとは、神はその被造物の形をとって崇拝される、というものであると言えます。偽宗教は、被造物そのもの、または被造物の一つの側面を神と呼ぶことによ り、人々に被造物の崇拝を訴えかけます。たとえば、預言者イエスは追従者たちに神の崇拝を呼びかけましたが、現在イエスの追従者であると主張する人々は、 イエスが神であると主張し、イエスの崇拝を呼びかけます。


ブッ ダはインドの宗教に数々の人道的な思想を導入した改革者でした。彼は自らを神と名乗ったり、追従者たちに自らを崇拝の対象とするよう仄めかしたりもしませ んでした。しかし現在、主にインド国外に分布する仏教徒たちは彼を神として崇め、彼に似せて作られた偶像の前にひれ伏すのです。


崇拝の目的を識別する原則を用いることにより、私たちは容易に偽宗教を識別し、それらの目論見を知ることができます。神はクルアーンにおいてこのように述べます。


 “か れに仕えないならば、あなたがたとその祖先が命名した、(只の)名称に仕えるに過ぎない。アッラーはそれに対し権能を与えてはいない。大権はアッラーにだ け属し、あなたがたはかれ以外の何ものにも仕えてはならないと(アッラーは)命じている。これこそ正しい教えである。だが人びとの多くは知らない。”(クルアーン12:40)


「す べての宗教は良いことを説いているというのに、なぜどれか一つを選ぶことが重要なのか」という疑問もあるかもしれません。それに対する返答は「すべての偽 宗教は、被造物の崇拝という最も罪深い行為を説いているから」です。被造物の崇拝が、人の犯すことの出来る最も重大な罪なのは、自らが創造された目的に反 しているからです。アッラーがクルアーンにおいて明確に述べているよう、人間は神のみを崇拝するために創造されたのです。


 “ジンと人間を創ったのはわれに仕えさせるため。”(クルアーン51:56)


また、偶像崇拝の本質である被造物の崇拝は、赦されることのない唯一の罪なのです。偶像崇拝者として死んだ者は、来世における運命を確定させてしまいます。これは選択肢のあるような事柄ではなく、神の最終啓示によって啓示された事実なのです。

 “本当にアッラーは、(何ものをも)かれに配することを赦されない。それ以外のことに就いては、御心に適う者を赦される。”(クルアーン4:48,4:116)

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