6つの信条
1、(唯一なる神として)アッラーを信じること
かれの存在とかれの唯一性、そして、かれが唯一崇拝に値する存在であると信じることです。
2、アッラーの天使たちを信じること
天使たちはアッラーを称賛するため、かれ自身によって創造されました。彼らはアッラーの命令に従い、かれの命令を実行します。
3、アッラーの啓示を信じること
アッラーが先の預言者モーゼやイエス・キリスト等に啓示された、本来の言葉が含まれます(それらは人間の手によって付け加えられ、改変されて物語られているものではありません)。イスラームが保持するクルアーンは、預言者ムハンマドに伝達されたアッラーによる最終啓示であり、それは一言一句変わることなく現存し続ける最後の言葉です。
4、アッラーの使徒たち、そして、預言者たちを信じること
それは、アダムに始まり、ノア、アブラハム、モーゼ、そして、ヨハネ、イエス・キリスト、ムハンマドが含まれます。それ故、もしムスリムがモーゼやイエス・キリストの存在を創造主アッラーからの使者であると信じなかったとすれば、彼らは本当の信仰者とは言えないのです。
5、最後の日を信じること
それは、審判の時、説明責任を問われる瞬間です。全ての人間はその日、アッラーによって彼らの現世での信仰や言行を問われます。審判の最後には誰が永遠の生活(楽園)を獲得し、また、誰が地獄の業火に投げ込まれるかの判断が下されるのです。
6、定命を信じること
それは神が命ずる運命であり、全知者であるかれのみが知る究極の知識です。これに関し信仰者は、アッラーに全幅の信頼を寄せます。彼らは自分の身に降りかかるいかなる吉事、凶事と思われる出来事に対しても、アッラーが定める運命としての満足を覚え、そして確信をもって受け止めるのです。信仰者は自らが危機や困難に直面した際に絶望や失望、落胆や悲観的な状況に陥るというようなことのないように努めます。彼らはアッラーに対して救いや援助、運命を受け止めることへの報奨を求めるのです。
このアッラーが命ずる運命、そして、それに対してムスリムが持つ信条は、彼らが経験するであろう偏見や差別、中傷等に対し、アッラーが定められた運命としての認知とそれに対する満足を覚え、忍耐するよう促します。
簡単に述べたこれら6つのイスラームの信条は、信仰者にとって信じなければならない項目なのです。