非ムスリムと恋愛する場合の決まり
アッサラームアライクム。私はムスリムでない中国人のガールフレンドと恋に落ちています。わたしたちは5年 間付き合っており、まもなく結婚するつもりです。問題は彼女が長女であり、慣習によると、ムスリムでない両親の世話をしなければなりません。私はかれらに イスラームに入信するように説得しましたが、拒否されました。ムスリムとして、私はかれらの決断を尊重しますが、私とガールフレンドが結婚した後もかれら と一緒に暮らしつづけることは、罪なのでしょうか。かれらは私達の宗教を拒否しましたが、私はかれらを彼女の両親として尊敬しています。結婚後かれらは家 の中に偶像や彫像を置かないことに十分理解を示しましたが、(他の中国人と同じように)豚肉を食べたがっています。私はどうすればよいのでしょうか。私の ガールフレンドはイスラームに自分から入信し、豚肉は食べなくなりました。しかし、彼女の両親の希望により、元の中国名(ウオン・ワン・ペイ)をそのまま 変えたくないようです。これは許されるのですか。
全ての賞賛はアッラーのおかげである。まず、最も栄光あるアッラーがこの女性をイスラームに導かれ、またあ なたがイスラームの法(シャリア)の元で彼女と結婚できることを称える。アッラーがあなたの信仰を更に強められんことを。あなたへの親愛の情から、あなた の質問の一部について、私が咎めることを許していただきたい。とうのも愛人関係はその親密度に関わらず、アッラーがお許しにならず、アッラーのお怒りを招 くことであるが、あなたは彼女と禁じられた罪深い関係を続けてきたことに対する後悔の念を示していない点である。 あなたは二義的な問題である改名について、尋ねているが、5年間続けてきた関係ほど重大なことでない。最も栄光あるアッラーはクルアーンの中で、このよう な淫らな関係を禁じている。(意味の解釈) 「…姦淫を犯さず、彼女らを愛人(ガールフレンド)とせず…」 (食卓章(アル・マーイダ) 5:5) あなたがアッラーに悔い改め、過去を後悔し二度と同じ行いを繰返さない強固な意志を持ち、そして善行に努め、過去の罪をあがないため敬神の行為をすること である。アッラーは必ずや、お許しになり慈悲を授けてくださる。(質問#61に同じような内容が取り上げられている) あなたの言葉の中に、「ガールフレンドの両親は我々の宗教を拒絶しているが、私はかれらを深く愛している」とあるが、アッラーと最後の日を信じるムスリム の男性が、アッラーと最後の日を信じず、アッラーが禁じることを禁じず、真の宗教を行わず、イスラームの宗教を拒絶する非ムスリムを、どうして愛すること ができるのか、驚かされる。これはクルアーンのアッラーの御言葉に反しているのではないだろうか。 スーラ・アル・ムジャーダラ(抗弁する女章 58:22) (意味の解釈): 「あなたは、アッラーと終末の日を信じる民が、アッラーと使徒 (ムハンマド- 彼に平安とアッラーのご加護を)に反抗するような者と親交を結ぶところを見ないであろう。たとえかれらの父や、子、兄弟や親族であっでも…」 あなたがかれらを呪い、かれらに対して武器を取り上げよと言っているのではない。しかしながら、彼らが全宇宙の主を否定し、信仰を否定することを忌み嫌 い、また彼らが守っている虚偽の宗教を憎しむことが、あなたの義務である。一方では、心の中では嫌っていようとも、かれらを親切に扱い、かれらに優しくす ることに異論はない。アッラーがあなたを通じてかれらをお導きになられるかもしれない。これらの二つの考えを注意深く考えるならば、対立も矛盾もないであ ろう。 さらに、彼女の両親が禁じられた行為(豚肉を食べること、飲酒など)を家の中でしないかぎり、あなたがたが結婚後、かれらと同居することに問題はない。 あなたの手紙の最後に、改名のことが取り上げてあったが、名前の中に禁じられた意味、たとえば偶像の名前や、アッラー以外に崇拝する神の名前が含まれてい る場合、具体的には、アブドル・マシイ(ジーザス をメシアとして崇拝する)とかアブドル・フサイン (スサインの崇拝者)などは、改名することが義務付けられている。しかし、名前の意味に問題がなく、受け入れられるものであるならば、たとえば、赤や青、 大工やパン屋などの職業名などは問題がなく、変える必要はない。しかし、正式な書類で改名することがトラブルや悩みの種になるならば、家族や知人の間で変 更するだけで充分である。 最後に、私はアッラーがあなたとこの女性にハラール(正当で善きもの)と祝福された人生、強いイマーン(信仰)、タクワ(敬神、神への畏怖)を与え、信仰 深い子孫に恵まれることを祈願します。全ての成功はアッラーがお授けになる。