ジンの危害からどのように身を守ればよいのですか。


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わたしはジンの問題を抱えています。今までもいろいろな方法でジンを感じることができましたが、最近まで は、このことで煩わされることはなかったようです。アパートに引越した最初の数日間はジンを見ました。時折このジンや複数のジンの動きを察知しました。彼 らがドアを自分で開けたり、彼らを見たり、彼らの音を聞いたりしました。しかし物事は大きく変わってきたようです。毎日何かが起るために、この家に住みた くないと思うほど、不快感を覚えるようになりました。ジン達はドアを開けたり、わたしの名前を叫んだり、眠っているわたしを驚かせたり、物を叩いたり、ま るで猫がコンピュータや電話でいたずらをしているようです。わたしはその影を頻繁に見るようになりました。全く狂っています。本当に、この問題をどうすれ ばよいのか分かりません。この家から引越すと状況がよくなると願っていますが、当面は雌牛章、純正章、黎明章、人々章を朗誦するようにしました。また家の 中でクルアーンの音を流すようにしています。そうするとジンの動きは止まりますが、テープを止めると、(たいてい)ジンは何らかの方法で自分の存在を知ら せようとします。ときに再生が停止し、コンピュータが朗誦の途中でリセットされます。ジンは頻繁に夢の中に表れます。どうすればこの状況から抜け出せるの か分かりません。もしお答えやアドバイをいただけるなら、心から感謝します。

アッ ラーに讃えあれ。 第一: 質問者がジンを見たと言っているが、それは間違いである。ジンは人間を見ることができるが、人間が彼らを見ることはできない。 アッシャーフィは次のように述べた。 「健全な性格のものがジンを見たと主張する場合、その証言はもはや有効でなくなる。何故ならアッラーは申された(意味の解釈)。」 「本当に、かれとカビールフ(ジンまたは彼の一族の兵隊)は、あなたがたの見えない所からあなたがたを見ている。」 [高壁章 7:27] – 預言者でない限り。 (アハカーム・アル・クルアーン、 2/195、 196) イブン・ハズムは次のように述べた。 「ジンは本当であり、彼らはアッラーが創造した創造物である。彼らの中にはカーフィルと信者がいる。彼らは人間を見ることができるが、我々はジンを見るこ とができない。彼らは食事をし、子供を持ち、死ぬ。アッラーは申された(意味の解釈): 「ジンと人間の方々よ。」 [家畜章6:130] 「そしてジン、我々は先に燃え盛る臭いのない炎からジンを創った。」 [アル・ヒジュル章 15:27] 人間と同じように、ムスリム(このクルアーンを聞いた後、アッラーに服従したもの)もいれば、アル・カアシトウーン(正しい道から逸脱した不信心者)もい る。そして、イスラームに入信したもの(アッラーへの服従によってムスリムになったもの)は、正しい道を求めてきた。 「カアシトウーン(正しい道から逸脱した不信心者)は火獄の薪となろう。」 [アル・ジン章 72:14-15] 「本当に、かれとカビールフ(ジンまたは彼の一族の兵隊)は、あなたがたの見えない所からあなたがたを見ている。」[高壁章 7:27] 「それなのにあなたがたはわれを差し置いて、彼(イブリース)とその子孫を保護者・救援者とするのか」 [洞窟章 18:50] 「それ(地上)にある万物は消滅する」[慈悲あまねく御方 55:26] 「皆誰でも死を味わうのである。」[イムラーン家章 3:185].” (アル・ムハッラー、 1/34/35) 質問者が見たものは彼女の想像または幻想に過ぎないであろう。またアッラーが創造したものとは別の形でジンが現れているのかもしれない。 第二: 人間に危害を与えるジンについては、その事実が証明されており、実際に起っている。それに対する予防策はクルアーンを朗誦し、シャリーアで規定されたアジ ハール(ジクル)を唱えることである。 シェイク・イブン・ウサイミーン(彼にアッラーの御慈悲を)は次のように述べている。 「疑いもなくジンは人間に危害を与えることができる。まして人を殺すこともできる。人に石を投げたり、驚かせたり、スンナで証明されたことや実際の出来事 で示されていることで、人に危害を与える。アッラーの使徒(かれに平安とアッラーのご加護を) が軍事行動の間に、最近結婚したばかりの若いサハーバに、妻のところに戻る許可を与えた。これはアル・ハンダクの戦いであったと思う。彼が家に着くと、妻 がドアのところに立っており、彼はそれを嫌がった。すると妻は「中に入って」と言ったので、彼が中に入ると、蛇がベッドの上でとぐろを巻いていた。彼は槍 を持っていたので、蛇が死ぬまで突付いた。ところが蛇が死ぬと同時に、男も死んでしまった。蛇と男とどちらが先に死んだか分からなかった。預言者 (かれに平安とアッラーのご加護を) がそのことを聞くと、怪我したものや縞のあるもの、毒蛇は別として、彼は家の中で無害な蛇を殺すことを禁じたことが伝えられている。 このことは、現実の出来事としてジンが人間を攻撃したり、危害を与えるかもしれないことを示している。数多くの伝承によると、男が砂漠で石が当たったにも かかわらず、人影が見当らず、木々のさわさわと言うような音が聞こえたり、気味が悪くなるような音が聞こえたと報告している。またジンは人間の体内に入る ことができる。それは愛情のためか危害を加えるため、またその他の理由がある。これはアヤの中で示されている(意味の解釈): 「リバー(利息)を貪る者は、(復活の日に)シャイターン(サタン)にとりつかれて倒れたものがするような起き方しかできないであろう。」 [雌牛章 2:275] このような場合、ジンはその人の中から声を出し、クルアーンを朗誦しているものに語りかけ、決して戻ってこないと約束するであろう。また他にも、人々の間 で広く伝えられている多くの伝承がある。 ジンの悪事を避ける防御策は、アヤートル・クルシーなど防御で効果を発揮するとスンナの中で伝えられているものを朗誦することである。アヤートル・クル シーを夜に唱えると、アッラーの護りが続けられ、シャイターンは朝になるまで近づかない。アッラーは保護者であられる。 (マジュムー・ファトワー・アッシェイク・イブン・ウサイミーン、 1/287-288) スンナはシャイターン(悪魔)から身を守ってくれるアズハール(ジクル)のことを述べている。その例が次に挙げられる。 ジンから逃れんためにアッラーに保護を求める。 アッラー曰く(意味の解釈): 「それからもし、シャイターン(サタン)の邪悪な囁きが、(善行をしないように)あなた(ムハンマド)を唆(そそのか)したならば、アッラーのご加護を祈 れ。本当にかれは全聴にして全知であられる。」 [フッシィラ章 41:36] 「シャイターン(サタン)からの中傷があなたを悩ました時は、アッラーのご加護を求めなさい。本当にかれは全聴にして全知であられる。」 [高壁章 7:200] スレイマン・イブン・サルドの伝承によると、二人の男が預言者(かれに平安とアッラーのご加護を)の前で、お互いを罵りあい、最後には二人の顔が真っ赤に なった。すると預言者 (かれに平安とアッラーのご加護を)は申された。「唱えると苦しみが去っていく言葉を知っている。それは『アオーゾ・ビッラー・ヒミナッシャイター・ニッ ラジーム』(呪われたシャイターンから逃れられるように、アッラーのご加護を求めます)である。」 (アル・ブハリ-3108、ムスリム-2610の伝承) 2 – アル・ミワズハタイン(クルアーンの最後の2章、黎明章と人々章)を暗唱する。 アブ・サイード・アル・クドリ(彼がアッラーを喜ばせんことを)の言葉が伝えられている。「アッラーの使徒 (かれに平安とアッラーのご加護を) はミワズハタインが啓示されるまでは、ジンや邪眼を避けるため、アッラーのご加護を求めていた。しかしこの二つの章が啓示されると、かれはそれだけを朗誦 し始めた。」 (アッティルミーディの伝承、2058; 彼はこれがハサン・ガリーブであると言った。またアル・ナサーイ-5494とイブン・マアジャ-3511も伝えている。このハディースはサヒーヒ・アル・ ジャアーミ-4905の中でアル・アルバアニ(彼にアッラーの御慈悲を)がサヒーヒに分類している。) 3 – アヤトル・クルシを朗誦する アブ・フライラの次の言葉が伝えられている。「アッラーのみ使い様 (かれに平安とアッラーのご加護を) は私にラマダーンのザカートの護衛を命じられた。あるものがやってきて、両手一杯の食べ物を掴み始めた。私は彼に言った。『アッラーのみ使い様 (かれに平安とアッラーのご加護を)のところへ連れて行こう』すると彼は言った。『アッラーがあなたに恩恵を与える言葉を教えよう。』私がその言葉を尋ね ると、彼は『寝る前に、次のアヤを唱えなさい(意味の解釈)。アッラー、ラーイラーハイッラーフワ(かれの外に崇拝される権利を持つものはない)、アル・ ハイユルカユーム(永遠の生命、凡ての創造物を維持し護る御方)と最後まで唱えなさい。するとアッラーはあなたの傍にいる護衛を指名し、シャイターン(悪 魔)が朝まであなたに近づかなくなる。』[雌牛章 2:255] と言った。アッラーのみ使い様 (かれに平安とアッラーのご加護を) は私に『あなたの囚人は昨夜何をしたのかい』と尋ねられた。私が『彼があることを教えてくれたのですが、それはアッラーが恩恵をもたらしてくれると言い張 るのです。』と答えると、彼はそれが何かを尋ねた。『寝る前にアヤトル・クルシを唱えるように教えてくれましたが、そうすると朝までシャイターンが近づか なくなり、アッラーがわたしの傍にいる護衛を指名すると言いました。』と答えた。預言者 (かれに平安とアッラーのご加護を) は申された。『彼は嘘の常習犯であるが、彼は真実を述べた。彼はシャイターンであった。』」 (アル・ブハリの伝承、 3101) 4 – 雌牛章を唱える アブ・フライラの伝承によると、アッラーのみ使い様(かれに平安とアッラーのご加護を)は申された。「家を墓場のようにしてはならない。シャイターンは雌 牛章が朗誦される家からは逃げ出す。」(ムスリムの伝承、 780) 5 – 雌牛章の最後の節 アブ・マスード・アル・アンサリの伝承によると、「アッラーのみ使い様(かれに平安とアッラーのご加護を)は申された。『雌牛章の最後の二つの節を寝る前 に唱えるものは、それで満足する。』」 (アルブハリ-4723、 ムスリム- 807の伝承) アル・ヌマーン・イブン・バシール(彼がアッラーを喜ばせんことを)の伝承によると、「預言者 (かれに平安とアッラーのご加護を) は申された。『アッラーは天地を創造する二千年前に書物を記された。その中で雌牛章の最後の二節が啓示された。三晩唱えられると、どんなシャイターン(悪 魔)も家からいなくなる。』」 (アッ・ティルミディ-2882の伝承。このハディースはサヒーヒ・アル・ジャアミ1799の中で、アル・アルバアニがサヒーヒに分類した) 6 – 「ラーイラーハイッララーフ・ワフダフー・ラーシャリカラフー・ラフルムルク・ワラフルハムド・ワフワ・アラークッリ・シャイインカディール」(配偶者も 係累もないアッラーの外に神はない。かれは統治者であり、讃えはすべて彼のもの、全能の神)を百回唱えること。 アブ・フライラはアッラーのみ使い様(かれに平安とアッラーのご加護を)の次の言葉を伝えている。「『ラーイラーハイッララーフ・ワフダフー・ラーシャリ カラフー・ラフルムルク・ワラフルハムド・ワフワ・アラークッリ・シャイインカディール』を毎日百回唱えるものは、10人の奴隷を解放するのと同じだけの 報奨を受ける。100のハサナ(善行)が彼のために記録され、100のサイアフス(悪行)が記録から抹消され、その日は夜になるまでシャイターンから守ら れる。一層努力するものほど多くのことを達成できるものはいない。」 (アル・ブハリ- 31119、ムスリム- 2691の伝承) 7 –常にアッラーを祈念する(ズィクル) アル・ハアリス・アル・アシュアリは預言者(かれに平安とアッラーのご加護を)の次の言葉を伝えている。「アッラーは、ヤヒヤ・イブン・ザカリヤ(彼に平 安を)が五つのことを従うように、イスラエルの子孫に課するように命じた。アッラーを祈念するように彼らに命じた。これは敵から追放された人間が頑強な要 塞を見つけるようなものである。同じように人間はアッラーを祈念する以外に、シャイターンから逃れる方法はない。」 (アッ・ティルミディ-2863の伝承、かれはこれをハサン・サヒーヒであると云った。このハディースはサヒーヒ・アル・ジャアミ1799の中で、アル・ アルバアニがサヒーヒに分類した) 8 –アドハーン スハイル・イブン・アビ・サアリヒの言葉が伝えられている。「父は私をバニ・ハアリサーに送った。そこには我々の奴隷や教友がいた。だれかが庭から彼の名 前を呼んだので、私と一緒にいたものが庭の方を見ると誰もいなかった。父にこのことを話すと、「そのことが分かっていたならば、お前を送らなかっただろ う。もしこのような声が聞こえたら、礼拝を呼びかけなさい。アブ・フライラ(彼がアッラーを喜ばせんことを)がアッラーのみ使い様(かれに平安とアッラー のご加護を)の言葉を伝えているのを聞いたことがある。『シャイターンは礼拝の呼びかけを聞くと、真っ先に逃げ出す。』」 (ムスリムの伝承、 389). 「真っ先に逃げ出す」という言葉は「放屁する」の意味がある。 9 – クルアーンの朗誦はシャイターンから身を守る アッラー曰く(意味の解釈): 「あなた(ムハンマド)がクルアーンを読誦する時、われはあなたと来世を信じないものの間に、見えない幕を垂れる(かれらの心を覆うため、聞いても理解す ることができない)。」[夜の旅章 17:45] アッラーが最もよくご存知である。
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